DS補足:6

まだ会えていなかった子も含め、後輩と会ってきました。
もうとにかく幸せそうで、顔に出てる顔に出てる。解放感やら色んな感情が織り交ざる時期ですが、安定しているようで何よりです。
これから、今までとはまた違った、抱えるにはちと重たいものをそれでもずっと抱えていくことになると思います。そしてそれは真綿が水を含むように重たくなることもあるだろうけれど、辛くなっても手を離さないことが、きっと求められる強さじゃないのかなぁ、とか個人的に考えてます。大学生になると今までの言動や行動、意思表示の結果がどんどん表れてきて時に悔やんだりすることもあるだろうけれど、そのときに支えてくれるのも結局は今までの経験だったりするので、前向きに頑張ってもらいたいものです。第一、何があっても、どんなときも支えてくれる大切な人がいてくれる限り、大丈夫です!(家族でも恋人でも友人でも)


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さて、今日は会話で「ゲーテ」のことが出てきたので、文学、読書などについてのお話。


自分は自主的に「ゲーテ全集」に挑戦しています。


これは何かと言うと、まぁ、若いうちに「大文豪」と呼ばれる人の思想に触れておこうと思っただけで、もしかするとレアなケースかもしれません。
しかし決心するに至ったのはいろいろな要素を加味した上なので、とりあえず自分の上で理由付けは成っています。大丈夫です(何が)。


んで、読んでみると、これがなかなか面白い。


たまに「古典文学はつまらない」などとおっしゃる方がいますけど、それは、現代文学と古典文学における「表現の溝」を超えられないだけかと思います。きっと表現される面白さ、深さの真髄は今も昔も変わりなく、ただ読者のニーズや表現様式が異なるだけで(最近の小説はエンタメ的要素がふんだんに盛り込まれたりしますよね)、世界に飛び込むことさえ出来れば、あとは普通に楽しめるのではないでしょうか。
実際自分も読み始めはイマイチよく理解できませんでしたが、途中から慣れてくると面白くなってきて、すいすいとページを繰っていけました。ゲーテ良いよー。是非読みなよー。



……まぁ古典についての話はこれくらいにしておいて、次は本題、読書について。


大学生協は「読書マラソン」というキャンペーンを行っています。本を読んでレビューを書いて、提出してスタンプをもらって、10個ごとに500円の生協利用権が貰えるというものです。また作成したレビューはコンテストで審査され、全国上位入賞者にはさらに副賞がというなんとも素晴らしい出来事が。「これを利用して在学中に本を100冊読もう!」というのが狙いだそうです。


自分は元々読書好きなので、1年間で100冊読む気でした。で、実際に前期は積極的に読書をしていたんですが、後期が予想を遥かに超える忙しさだったために勢いが停滞してしまいました。

結局何冊読んだのだろうと思い返してみると、多分3、40冊程度しか読了出来なかったと思います(加えて新聞や社会雑誌などはいつも読んでいるけれど)。ゲーテ1冊に数冊分の重みがあって苦戦していたとはいえ、悔しいなぁ……。

最終的に、「在学中に300冊読破」が目標なので、これから頑張らないとなぁと気を引き締めています。今は普通に「名著」と呼ばれるものをガツガツいってます。


さて、その読書の実情についてですが。


大学生というのは「何もしなければ」時間が結構余ります。(もちろん学部によってはずっと忙しかったり、時期もありますが)
だからその空いた時間を趣味やバイトに費やしたりするわけですが、広島大学では、読書はどうも「盛んだよ!」とは断言しにくいようで……。


読書マラソンのコメントを見ても、「○冊目」というところの数字がちょっと控えめで、「あれ、文学部ってもっと読書に熱を入れてるんだと思ってた……」というときがあります。生協のブックコーナーを見ても、流行の作家(森見登美彦とか)の作品ばかりかさを減らしていることが多い。想像していた以上に、古典と新書の減りが遅い。皆図書館を利用しているのだろうか。
でも、大学は本が10%オフなので、買うにも非常に助かります。
個人的には読書は「今のうちに出来るだけやっとけ!」って本気で主張したいです。いくら読んでも足りない世界なので、是非。


それから図書館だと検索にかけて色んな本を探せるし、専門書や参考書もあるし、「貸し出し延長」の手続きで1ヶ月借りられることもあります。一般小説などがない場合には、市の図書館に足を運べばいろいろ見つかると思うので、それらの使い分けを行ってください。とくに大学の図書館は読書スペースだけでなく勉強スペースとしても解放されているので、通年で色んな使い方が出来ますよ。


一人暮らしの一つ良いところは、「誰にも邪魔されない空間で、好きな音楽をかけるなり、好きな飲み物を傍らに置くなりして、自分なりの最高の環境で読書を愉しめる」ことだと思います。


自分はこれまで何度か徹夜して本をイッキ読みしています(そして時には数冊を一度に)。それはもう至福の時間でした。大学生になったら、是非是非一度はお試しあれ。