家族日和

両親が下宿先までやってきました。
前回は部屋の掃除ばかりさせてしまい心底反省したので、今度こそ両親が広島で遊び回れるように、とちょっとずつ片付けを進めていたのですが、<言い訳>この一週間予定外の予定が毎日ドンドコドンと入り続けたので急に進行が遅れだして間に合いませんでした。


結局午前の時間は一緒に掃除をさせてしまうことになり、もうどうしようもない親不孝者だなと自己嫌悪に陥ってました。ごめんなさい……。


で、昼からは広島市の方へ。
アクリル水彩同好会の学外展で受付を担当した日に知り合い意気投合したラーメン屋の店長夫婦さん(そのことについての日記)に余っている額縁をサークルに頂けるということで、車で向かいました。


ちなみに、そのラーメン屋さんは「知床」という名前です。どうやら、なかなかの有名店らしいのです。


そこに着いてから、まずはラーメンを頂きました。
野菜たっぷりラーメン。
チャーシューを付けたり、餃子を頼んだりして、3人で計3000円。
最近始めたバイトのお給料、その大部分を「親孝行基金」とか訳の分からない名前を付けて隔離していたのですが、それが殆ど一気に吹っ飛びました。いや、むしろ足りてよかった……!


(お店自体の感想は後日別エントリにて書きます)


その後、額縁を貰いに行ったのですが、2つは既に絵が入っているものでした。
「参考にしなさい」と一緒に渡してくださったのですが、それがまた上手いものでした。
名前を挙げて良いのか分からないから伏せておきますが、号当たり5万円の画家です。


で、御礼もほどほどに、挨拶代わりの菓子折もお渡しして、次は広島大学へ。


額縁の輸送と、学食が目的。
ついさっきラーメン食っておきながら、どんだけ腹に放り込むんだよこの家族はと自分でも思うけれど、気にしない! やっぱり知らない人にとって、学食は興味の対象なんですよ。


広島大学の桜もやっとつぼみがほころんで、また昨日の雨に濡れた樹木が黒色を強めて、花弁と幹の色彩がちょうどきっぱりとしたコントラストを生み出しています。木々それぞれはさほど大きくなく、単体での迫力は薄いのですが、それが思案橋を渡した先に続く短いレンガの坂の斜面に従って規則正しく並んでいる様は、その斜めを登ろうとする時につと見ると、ちょっとした感動をもたらしてくれます。あいにくの曇天でしたが、それがかえって揃い咲く桜花の白さを強調していました。思わずデジカメで1枚。


家に帰ってからはテレビを見たり、久しぶりに一般家庭らしいことをしていました。普段は共働きで忙しい両親で、休日も色んな用事で身動きがなかなか取れないのですが、こうやって遠方に飛んだ息子に会いに来たとき、それこそ忙しいはずなのに、一時だけでも全員でくつろげているのはなんだか皮肉なものです。


でも、やがて両親は帰ってしまい、また1人、と。


打っても響かないってのは寂しいなぁ。


テレビを見てもちっとも面白くない。


去年の今頃も、ちょうど部屋作りが終わって両親が帰ったんだっけなぁ。


あっという間だ。


棚も机も相変わらずの位置だけど、明後日から2年生としての大学生活が始まります。