「自転車とは人類史上最高の発明である。」と僕は思います
朝、目を覚ますと11時だった。昨日から12時間寝ている。何故だ。
おなかがすいたので、大学の食堂でご飯を食べようとする。外に出て、自転車を柱に括りつけるためのワイヤーの鍵を外そうとする。
鍵が鍵穴に入らない。
なんだこれは。何かのなぞなぞだろうか。10回ほど押し込んでみる。入らない。横でゴウンゴウン音を立てる洗濯機に殺気が沸く。油(オリーブオイル)をさしても何も変わらなかったので、購入したゆめタウン(巨大スーパー)に電話。
「担当の者は昼1時にきますので」今は12時前。
待つ。
「すみません、出張はしてませんので…。あの、そういうお客様には、鍵を切るペンチをお貸ししています」
つまり、取りに来いと?
20分ほど歩いて向かった。曇り日和に異様に汗をかく自分。
「あっ、どうもすみません。こちらがペンチになりますけど、えっと、今自転車はどこに…あっ」
家に決まってるだろォーッ!!何かのイヤミかァァァ!!
なんだかすぐに処理して返すのもシャクなので、途中にブックオフに寄ってみたり。いや、お前何回ブックオフ行ってんだよ、ていうか素直にまっすぐ帰れよ。
借りたペンチでワイヤーはあっさり切れた。1時間以上も自分を惑わせた事件はものの1分で終焉を迎える。
自転車に乗ってゆめタウンに返却しに行く。風が服をなびかせる。気持ちがいい。
カウンターまで向かうと、さっき対応してくれた人がいなかった。代わりにレジにいた人が電話で取り次いでくれる。
「あの、カギの人がいらっしゃっていますけど」
カギの人って。それ何てハムの人?
対応は非常に丁寧だった。持ってきたカギを不良品と判断して新しいカギ(同じ製品なので不安だが)を渡してもらう。泣き寝入りせずにすんだ。今日のところは、大勝利だな…。
調子が良くなったので、色々と買い物に向かう。
・ビートマニアの7鍵盤コントローラー(定価6000円くらいで、中古も同様な値段)が箱なし中古品で1280円だったので購入。めちゃくちゃラッキー。
・もう一度行った古本屋で、「新潮文庫の100冊」に指定してあった小澤征爾のエッセイや、河合隼雄の「こころの処方箋」が100円だったので購入。ついでにトルストイ「人生論」も購入。
残金:191円。
商品問題に勝利できても、物欲には常に敗北し続ける自分がいる・・・。