丼もの妄想

気が付くと日付が変わっています。まったく有意義に生きられていません。
今日はまた「サナギさん」を読んでました。続きを一気に買ってきたので、もうウハウハエヘヘです。そしてまたもや自分の力の足りなさを実感してしまうという。
そして、最近買ってきた「ふとふり返ると」(近藤喜文著)という画集を読んでまた愕然と。スタジオジブリ作品の作画監督火垂るの墓や、もののけ姫など、そして耳をすませばでは監督)をされていた方ですが、どうして線そのものに生命感があるんだと。1ページごとに穴が空くほどじっと見て、研究したりしています。かと思えば「ぼく、オタリーマン。2」を買ってきて、「色使い上手いなぁ……」と放心していたり。なんか最近読んでばっかだな。しかし本も、ベストエッセイスト賞のエッセイ集が20年分くらい積み上がっているし(いつ読みきれるやら)、文章術の本もまだ全ては消化できていないし、ゲームにしても、Oblivionとか天外魔境ZIRAIAとか真・女神転生Ⅲとか色々残ってるのに、全然できてないじゃないか!
こうやって固有名詞連発していると、現実味が出てきて怖くなった。いっそのこと、一点集中でまとめて片付けていった方が良いのかな。


……では、もう少し日記らしいことでも。


目が覚めたらおやつの時間、それも気にせず大学の食堂へ行ってきました。
夜にもう一度来るのも面倒くさいので、ミールカードの1000円分を一気に使い切ってしまおうと、おかず、そしてご飯の代わりに牛丼を注文。牛丼どんなのだろうなー、とわくわくして待っていたら。


出された牛丼の“牛”が、卵とじしてありました。


これ、牛丼じゃない。他人丼だ。


個人的に、「こういう他人丼は、繊維の固い安物の牛肉と卵を合わせる時点で、味に限界がある……」と考えているので、もう見た時点で相当ショッキングでした。そして食べてもやっぱり微妙な味。親子丼にすればよかったなぁ。


それにしても、親子丼や他人丼っていつに出来たんだろう……と思った。




「親子丼や、他人丼が出来た時の話」




「うひゃぁ、やっぱ親子丼美味いぜ! 最初に考えた人天才だよな!」
「そうだな。親の鶏と子の卵……それで親子だなんて、皮肉で洒落てるじゃねぇか」
「てかよ、鶏を煮るのに卵足して美味いんだったらよ、これ他のでもいけるんじゃね?」
「むぅ……牛丼とかか」
「それだ! それいけるんじゃね!? 卵足したら絶対もっと美味くなるって!」
「かもしれねぇな。ならば名前はどうする?」
「親子じゃないしな」
「牛丼に牛乳入れたらある意味親子丼だけどな」
「絶対不味いわ!!」
「仔牛の肉を入れてもある意味親子丼だけどな」
「食べる側が見分けつかない!!」
「鮭とイクラでもある意味親子丼だけどな」
「論点ずれてる!!」
「卵と一緒に鶏肉足しちゃえばいいじゃん」
「だからそれを親子丼って言うんだろ!!」
「Beef And Egg」
「英語にしただけッ!!」
「ていうか俺は親子丼嫌いなんだよね」
「何でこの段階でぶっちゃけるの!?」
「ならモーいいじゃん、牛丼のままで」
「この人投げ出しちゃった!! しかもさりげなく寒い!!」


「アホな事ばかり言いやがって、もうやってられんわ! お前とは絶交だ! これからは完全に他人!!」
「あっ……」
「なんだ?」
「他人…丼……って、どうだ?」
「!! おまえ……! それだよ!!」


ガシィッと抱き合う二人。あふれ出る涙が頬をつたい、落ちる。
そう、この瞬間、「他人丼」は完成したのだった。
斜陽はついに懸かる山よりも低くなった。夕凪が台所のにおいを乗せてやってきた。


〜完〜



いや、これは絶対違うな。 というか、いつの時代だこれは。


調べてみると、親子丼は1891年に出来たそうです。(from Wikipedia)他人丼はよくわかりませんでした。
まぁ何にせよ、後日食堂にツッコミしに行くかも。親子丼は素直に美味しいんだけどなぁ。