インベンション?


今日は発明(?)をしてしまいました。いや、そうでもないか。



みなさん、ミールカードの使い心地はどうですか?


いや、正確に言って、1000円で3食いけますか? 僕は無理です。まともには3回食べられません。


理由を考えると答えはすぐに出ます。


朝食とおかずの単価が高いのです。


朝食は和洋問わずに300円。まずこの時点で昼夜食を700円に抑えなければなりません。


そして、おかずも決して安くはないです。コロッケ等、簡単なフライ系は100円程度の金額設定ですが、炒め・煮込みといった、ある程度まとまったおかずになると単価は210〜294円くらいまで跳ね上がります。


更にご飯・味噌汁。これだけでも100円ちょっとは取られてしまう。


つまり、まとめると、大学食堂で朝から晩まで食べようと思えば、殆ど小鉢を取る余裕がないということなのです。


金額面では、麺類を取れば一応はクリアー可能です。しかし麺は消化が早いため、下手に昼に摂っても5コマの終わりまでは保たないし、夜に食べてもそれはそれで深夜苦しむことになります。出来ることならゆっくりと消化される穀物類でいきたい。


ここで問題になるのが「いかにしてご飯を食べるか」ということ。おかずって、結局はご飯を食べるためにありますよね? (あくまで大体の場合)


ご飯はご飯だけでいくらでも食えるぜウォォォーー!! という猛者(お米大好き)ならともかく、やはりご飯を食べるには相応のおかずが欲しくなります。しかしそうすれば金額的な余裕が無くなってしまう。


つまり、ひとつ打開策を挙げるには、このおかずをいかに低コストで抑えるかを考慮しなければならないのです。




今日はそれについて一つの提案をさせていただきます。





みなさん、





お茶漬けを作りませんか?





事の発端は、今日の夕食。友人と一緒に食堂で腹を満たそうとしたときです。


今日はおかずに「ほっけの開き」を選びました。ほっけ好きなので楽しみにしていたのです。



開きは、どうしようもなく冷たかった。



これに腹が立ちました。大戸屋のほっけはこんなんじゃなかったぞ! と理不尽な怒り文句が沸き上がりました。温度が、温度が欲しい。


その時何を思ったか、僕はお盆にのった大ライスに、傍らにあった海苔ふりかけと昆布と梅干しを飾り付けました。 


そして、コップに入ったほうじ茶をぶっかけたのです。
多分、さっきまで森見登美彦の妄想小説を読んでいたから狂っていたのでしょう。


湯量が足りない。すぐさまタンクを往復して何度かお茶を注ぎ足しました。


そして出来上がったのは、まさにお茶漬けとしか形容できないもの。海苔が散り、昆布がかさ増し、梅干しが彩っています。


勢いに任せて、それにがっつきました。




美味い。




少々塩味が足りないものの、投げやり気味に選んだ昆布と梅干しが良い感じに箸を急いてくれます。もはやほっけはそっちのけ。


しかしこのままでは冷えたほっけを単品で食らうという所業に挑まねばならないことを察知した自分は、ひとまず茶碗を置き、ほっけに醤油を軽く垂らし、身をほぐしてぽいぽいとお茶漬けに放り込みました。


見た目はさながら鯛茶漬け。


ふたたびがっつく。 さっきより塩味が増して、尚更美味い!! 途中2度ほど茶を足しながら、ペースを弛めることなく一気に食べきりました。そして思わず口にしてしまいました。




「これは、発明だ。特許を取ろう」




何を言っているんだこいつは。



「広大生協で特許を取ってさ、以降茶漬けを再現しようとする輩から権利金をふんだくるぞ!」 詭弁はまだ続く。第一、特許ってそういうものじゃない。


その後も色々言いましたが、まぁそういうことで大発見をしてしまいました。ほっけを入れずとも、上記のやり方で十分美味しい物になります。昆布をもう1セット、あるいは塩を足せば尚更美味しくなることが予想されます。


まだ発展方法はあります。トッピングの「ネギ」を入れて歯切れを良くすることもできるし、漬け物を入れてもきっと美味しい。


こうやって「お茶漬け」を導入することで金銭的余裕が生じます。おかずの費用210円(最低)に比べ、お茶漬けだと昆布、梅干し(2個)、ふりかけの3つ、合計金額は80円となります。さらにこの方法だと最早味噌汁は必要なくなるので、差額は更に31円大きくなるのです。これでケーキも食べられるねおとうさん!


素晴らしい……我ながら素晴らしい……特許は取れなくとも、まさに大学食生活における金銭問題を1面的ながら解決できるじゃないか……。


その時その時に合わせておかずを投入することも可能(完全に贅沢、そして多分魚限定)な上、小鉢のバリエーションとトッピングの可能性を鑑みると、これはすごい広がりをみせてくれるはずです。




もはや、これは学問だ。




以降、これを「お茶漬け力学」と呼ぶことにする。(ばか)




一体どこが「力学」なのかよく分からないが、まぁ力学がゴロ的にしっくりくるから良いだろう。


「お茶漬け物理学」だと仰々しいし、「お茶漬け電子力学」だともはや何が何だかわからない。かといって「特殊相対性お茶漬け理論」では崇高なものに見えてしまうし、「お茶漬け類語体系」となればもはやそれは言語学だ。やはり「お茶漬け力学」が良い。だから一体何を言っているんだこいつは。



そういうわけで、今日はお茶漬けの話でした。みなさん是非試してみてくださいね! というか、僕とご飯食べるときはこっちがやっちゃうかもよ!




主張は単調なのに話が冗長になってしまったことをお詫び申し上げます。