創作意欲の減衰

今日は普通の日記。オチなし。




目が覚めるとこたつの中でした。


あ……そうだ、絵を描いていたら朝4時過ぎになって、それで寝る前にちょっとだけゲーム(世界樹の迷宮2)をやろうとしていたんだ、それで……気絶したのか。


ん、待てよ。


寝る前の事だから、目覚ましをセットしていたはずだ。


それも2個。
それも大音量の。


特に片方のはキツめで、一般的なものの3倍の音量はあるだろう。間違いなく、ご近所に響く。


気絶して寝ていた、そして間に起きた記憶がない、もう既に12時過ぎ、目覚ましの設定は11時……


まさか。



目覚ましのアラームは思いっきりONでした。



だ、大音量スルーしちゃった!!


やばい。まじやばい。
今までこつこつと積み上げてきた(であろう)お隣さんとの友好関係に亀裂が入ったのではないのだろうか。とにかくボリュームを絞りまくったあの日々の忍耐が水泡に帰すのではないか。
片方は三年生、もう片方は院生である。やばい、特に後者がやばすぎる。



ドアを開けた途端包丁で刺されるのではないだろうか。



そんな心配までしてしまったが、今日はサークルに出なければならない(全く義務じゃないけど)。
「ええい、やるならやりやがれ!」と心の中で叫び、勇んで勢いよくドアを開いたが誰もいなかった。そうか、俺は命拾いしたのか。そして「次はない」ということだろうな。肝に命じよう。




久しぶりのサークルは相変わらず賑やか。
学外展に向けて作品を描かないといけないのだが、どうも結構な人が終わらせているらしい。同じ19(19年度入学生のこと)の人は、終わっていたり、まだ手を付けてすらいなかったり。自分は昨日描き始めたばかりなので、やばい部類。


終わらせないと、と意気込んで黒鉛を引き続けるも、なんだか面白くない。
絵を描く人間なら分かって貰えるはずだが、どうも線が死んでいるときがある。そんなときに描いても良い絵にならないし、良い絵にならないときは、描いていても楽しくない。今がちょうどそんな状態で、花を一本一本、花びらを一枚一枚加えていく作業がやたらと苦痛なのだ。


あー、だめだ、絵が可哀想だ、とちょっと投げる。サークルの流れがどうも帰る方向に傾いたようなので、それに乗って帰ることにする。
サークルの友達と二人、ご飯を食べてから、近くにあるカフェテリアへ。その場所で、この度卒業、あるいは院へ進まれる先輩方が「卒展」を行われているのだ。



……うまッ! うままッ!!



なんだこれは。どうすればこういう世界観を表現できるんだ。色というか、モチーフというか……今自分が描いている擬似抽象画なんかとは比べものにならない、あらゆる鮮やかな要素がまさに渾然一体となり、歴然とした主張がこちらに押し寄せてくる。見た瞬間に「うわぁぁーーー」ってなる(どないや)。
いいなー。こういう風に世界が見えるって素敵だなー。自分はまだまだだ。
森を見ても「たくさん木が並んでいるよぉ」だなんてことしか感じられないようでは、本当に甘すぎる。表現者として、どうよ。全然ディティールが引き締まっていないじゃないか。


と、折角良い絵を見たんだから自分の作品に反映させたいのだけれど……どうも気乗りしない。



早い話、飽きました。



そうか、こうやって作品は、そして自分自身は駄目になっていくんだなぁ……。


今回の絵で何が失敗か。
花束を描こうとしたこと。
舞い散る花びら、飛ぶ鳥、傘。これらのカラーリングを調和させないといけないこと。
根本的に画力に欠けていること。
他の仕事(ちょっとした文章の作成)を抱えてしまったこと。


いやいや、まだ終わるには早いな。頑張って仕上げないと、再度の帰郷は果たせない。


しかし使用画材に「鉛筆・色鉛筆」と書いたものの、実は色鉛筆を持っていないというこの状況。何やってんだ自分。大丈夫か。(←頭が)