DS補足:8

若干記事の間が開いたので、前置きしておきます。
当ブログ「今から人に言えないことをするから、黙って部屋のカーテンを閉めてくれ。」(略して「いましめ。」)はここのところ、ちまちまと「新・大学生向け」の記事を「DS補足」というタイトルで書いています。DSとは「大学生活スタートアップガイド」の略で、とある事情からのリアルお手製ガイドブックです。その本編は追々別のところで載せます。とりあえず、新人支援、サポートということで、ひとつ。1人でも見てくれる新大学生がいれば……っていうところでございます。


では。


広島大学での経験にしか基づけませんが、講義について少しだけ踏み込んだことを。


大学では時間割を自分で組み、それに従って行動します。
講義は1コマ90分(おそらく日本ならどこでも)。慣れるまでは長いです。実験だと2コマにまたがるというとんでもない地獄がありますが、それはまた別の話。
形式は講義によりますが、基本的には講義室(教室)に学生を集めて担当教員が授業をします。


授業、と言っても基本的には高等教育のそれと大体同じです。ただ、誰かを当てて発表させるといったことは滅多にありません。何故なら授業時間を延長するメリットは教員にも学生にもなく、かつ無駄なところで時間を掛けてしまうとテストまでに進行が間に合わない恐れがあるからです。


広島大学では1セメスター(前期・後期と1年を分けたうちのひとつ)について15回の授業が集まって1講義という扱いで、そのなかで成績をつけなければなりません。その手段としてテストが広く用いられているだけで、言ってしまえばテストは絶対必要というわけではないのです。実際、出席と課題だけで成績をつける授業もそこそこ存在します。


講義の内容に戻りますが、単に資料を配った後に教員が話をするだけの授業もあれば、板書を行うものもあります。そして大学らしく?パワーポイントなどを使って、つまりスクリーンに色々表示しながら話す人もいます。でもパワポ(略称)を用いる人はノートテイクする側のことをあんまり考えてくれなかったり(どんどんページを送る)。ただ、これらは「データ」でしかないので、予め同じ内容をネットに載せてダウンロードできるようにしてくれる教員もいます。


課題は担当教員によります。やっぱり高校みたいにプリントを解いてこいという人もいれば、とあるテーマで文章をまとめてネットで提出させる人もいます。「レポート」と言われると何だか専門性の高い、重苦しいものというようなイメージがつきまといがちですが、詰まるところ宿題です。課題をレポート用紙に書かせたりするから、代名詞として「レポート」が定着したのでしょうか……?


講義は休みすぎると単位が出ません。広島大学では規定として3分の1以上の欠席で期末試験が受験不可となります。とは言え、3分の1も休む人は2分の1も講義に出なかったりするので……本当に極端な場合です。


こう言いますが、まず出欠確認を取らない授業もあります。そもそも出席の取り方は名簿を回して○をつけたり署名をする、あるいは課題提出、小テストの提出をもって確認とする……まぁ色々ありますが、まれに「テストが出来ればそれでいい。ただしテストが出来なきゃ単位はやらん」という人もいます。実はこのパターンが一番怖いのですが……。まぁ、何にしろ講義は出るに越したことありません。「だるいから出ない」とごねる友人は引っぱたいてやりましょう。


遅刻については、人数が多いところはスルーされる場合が結構あります(もちろん、広島大学では)。ただ、外国語など少人数制(1クラス40人程度)のところはしっかり減点する場合が殆どです。基本的に、2回の遅刻で1欠席という扱いをされます。夜更かしや昼寝には気を付けましょう。真面目に言うと、お昼は学食が混むため、策を講じないと空腹のままタイムオーバー、ということになりかねません!


それから、授業はたまに「中止」や「教室変更」になったりします。祝日や学校の特別行事
(学園祭や入試など)は予め考慮されているんですが、教授の出張、急病などでいきなり予定が変わる場合もあります。抜けた分の講義は、後で補習に変身したりうやむやになったり。こういった情報はメール配信や掲示板などによって知ることが出来るので、定期的な確認を怠ってはいけません。(ちなみに、前もって分かっていることだと、担当教員からアナウンスがあったりします)



大体これぐらいでしょうか。
最後に、ちょっとおまけを。


講義はものによって大人気だったり超過疎だったりします。過疎ならともかく、人気が集まると大変です。何せ、募集人員数は限られているんですから。


広島大学では、応募が募集を超えた場合、抽選をします。ただ、工学部にとっては「自由選択」でも、教育学部にとって「必修」であった場合などには、そちらが優先的に選ばれるようになっています。あとは普通に運試し。抽選漏れした場合は、時間割調整期間のうちに選び直します(余っているところしか選べないけど)。


聞いたところで面白いのが「琉球大学」。まるでゲームです。
学生にはまず100ポイント与えられて、希望する授業にそれを振り分けます。
抽選になると、賭けたポイントが多い順に選ばれていく。


まさに心理戦。


高学年になると選ぶ授業数も減ってくるので、例えば50ポイント振って、しかしその先を読んで51ポイント振って、いやしかしもっとだ、と52ポイント振って……


これはもう福本伸行の出番ではないか。


それはそれで面白いかも知れませんが、講義が始まる前から疲れちゃいますね。


後は、先着順とする大学もあるのではないでしょうか? こういう情報を集めるのも面白いかも。