読書は衝動のなせる業

最近読書熱がめらめらと燃え上がってきました。


ついに前書いていた「ロシュフコー箴言集」も読んじゃったし(なかなか良かったので文庫を注文した)、さて次に何を読もうかな、と。


自分の部屋には活字本だけでも軽く百冊はあるので読むものには困らないのですが、ここは本好きには分かって貰えるところと思って言います。



本って、読みどきがありますよね?



人付き合いの中で、シチュエーション、相手の状態に合わせて言葉や立ち振る舞いの作法に気を配ったりするように、取り込んでいく言葉も状況に応じて選んでいった方がいろいろと都合がよろしいのです。


それは悲しみの共感や喜びの増幅といった共鳴を求める欲望からくるのかもしれませんが、やはり人々は意図的に取り入れるものを選んでいます。だって、そうじゃないと効率が悪いから……。


で、この頃の自分というと、やっぱり言語のセンスがないからせめて色んな綺麗な言葉に触れていきたいなー、という欲求がむずむずとしているわけでして。



だから、詩です。



詩が読みたいです。
詠みたいじゃありません。
詠めないから。


自分が詩を詠むと言ったら、このごろはゲーテ(全集を自力で揃える決意をした)にかかりっぱなしだったので、そろそろ日本語に、例せば金子みすゞ谷川俊太郎(すきです)、最近知ったところで中原中也かなー、と思うのですが、前から気になっていて、ついつい手に取ってしまった詩人が。



タゴールです。



正確にはラビンドラナート・タゴール
長すぎて覚えられません。


なんか文学部の方々に聞いても「……はぁ?」と返されたので簡単に。


インドの詩人です。
思想的な(宗教的な色味を帯びた)詩を詠みます。
アジア人として初めてのノーベル文学賞を受賞されています。


まぁ、そんな感じ。やっぱマイナーどころなのか?
カーリダーサとかも絶対知られてないんだろうなぁ。マイノリティですいません。
こういうこと言うけど、ハイネとかハイドンとかシラーとかは全く繙読していないので、結局自分でも何が何だか分からない……。



まぁ、読みたい作品を読むのが読書だから!
「悪書は身を滅ぼす」「悪書は知的な毒薬である」というのも事実でしょうが、それはひとまず置いといて。というかこの判断も読書経験が無いとなかなか……。



今回は市の中央図書館で「ギタンジャリ」という作品を借りてきました。
大学はこのあたり弱いんだけど、東広島市の方がきちっとフォローしてくれているので、非常に有り難いです。


『 THOU hast made me endless , such is thy pleasure .

 おんみは わたしを限りないものになしたもうた ―― それが おんみの喜びなのです。』


(『ギタンジャリ』 著:R・タゴール 訳註:森本達雄)


ええ翻訳や。


2週間のうちに返さなきゃいけないので、それなりのペースで読んでいきます。
気に入ったら買います。



さて……他の人たちって、どういう人の詩作を好んでいるんだろう。
銀色夏生? なんちゃって。