「おつかれさまです」の効能
「おつかれさまでーす」は便利な言葉だ。
とりあえず口にしておけば、殆どのシチュエーションに対応できるし、何より差し障りがない。
おつかれさまでーす。
ここでふと思ったのだが、この「おつかれさまでーす」は本の題名に対しても使えるのではないだろうか。
適当に実例を挙げてみよう。
「ぼくは勉強ができない」
おつかれさまでーす。
「有頂天家族」
おつかれさまでーす。
「となり町戦争」
おつかれさまでーす。
「吾輩は猫である」
おつかれさまでーす。
「人間失格」
おつかれさまでーす。
うん。いけそう。
おつかれさまでーす。
ところで、こうしてみると「おつかれさまでーす」が作品が持つ文学性を一気に吹き飛ばしてしまっているのが凄い。哲学も何もない。あまりにストイックな冷徹さだ。ここまでくると「おつかれさまでーす」はロックな奴だと思う。
やるな。