王将餃子で水餃子

小腹が空いてきたので、上の日記の通り入手してきた生餃子2人前を調理することにしました。


大丈夫! 作り方は箱に書いてあるから!



3 焦げ目がついたらカップ約2分の1の水又はお湯を加えて手早くフタをします。

ぬあああっ!!


フタの類ないよウチ!


そうだ、鍋のフタは両親が「要る」って持って帰ってしまったんだ……。
飲食業なんだからそこは大丈夫じゃないのかよー。


うーん……困ったなぁ。
どうにかして食べられないものか。



……あ! そうだ!
フタが無ければ茹でればいいじゃない!


そうです、水餃子です!
大好物だコノヤロー!


思い立ったら吉日、早速鍋に水を張り、岩塩をざーっと放り込んで火に掛ける。


ぐつぐつと煮え立ってきた頃、「透明でさみしいなぁ」と思い、何を考えたかヒガシマルのうどんスープを1袋あけました。


しまった。
何をやっているんだ自分。
どうしてここで関西風なんだよ、中華なのに。


まぁいいや。(←B型)


適当に諦め、煮え立つお湯の中に箸で餃子を入浴させていきます。
さー美味しくなってくれよ。


……と、ここでひとつ懸念が。


そういえば、焼き餃子と水餃子って、皮の厚さが違うよなぁ……。
茹でるんだから、相応の暑さが必要だよなぁ。
明らかに焼き餃子用のこの子たち。


まぁ、どうにかなるだろ。
水餃子の文法に従って、中火で6〜8分茹でて、頃合いになれば浮いてくるみたいだから、そのときに上げてやれば……



“ぼこぉ”



いやあああ!!



1分も経ってないのに浮いてきやがった!!



浮いちゃらめぇぇぇ! と内心叫んだが流れは止まらず、どんどん浮いてくる焼き用餃子たち。
くそっ、でもまぁいいさ! いくら皮が薄くても、具は大して変わらないんだから、結局水餃子と同じくらい待てば……



“ぼろぉ”



ぴょあああ!!



3分も経ってないのに中身が出てきやがった!!



しかも丸ごと、ぼろっと。
おまえの中身はぜんぶまるっとお見通しだ!


もう見た目はワンタンと肉団子。
分離したのは1つだけでしたが、後追いが出ないかハラハラ。


でも残りはなんとか持ちこたえてくれて、そろそろ目標の8分。
皮が透明になって中身が見える……というようでもないけれど、皮の端がふにゃっとなって、箸でつつくとふわふわした手応えだったので、そろそろだと火を止めました。


お皿に出してみると、お、結構それっぽい!
嬉しくなって写真を1枚。
ついでに誰かに送ってやろうかと思いましたが、王将でバイトしている友人はまだ仕事中だろうから、「フタがないので茹でました」と親にメールを投げました。


実食!
お、結構いける。うどんスープも悪くないぞ。
直接火を通さないからか、ニラの匂いを強く感じるなぁ。あればごま油を使いたいよ。
生姜と葱の薬味が欲しい。酢も欲しい。余裕があればスダチを搾ってみたい。
茹でるので食感は具に頼らざるを得ず、つまり逆に言えば具の工夫次第で様々な舌触りを生み出せそう。タケノコを入れると歯ごたえが出て、逆に具材を細かくすれば口の中ですっと消えていくような優しい食感になるかなぁ。


……てなことを考えながら、あっさり完食。
水餃子おいしゅうございました。


これが材料費200円程度って、やばいなぁ。
半額祭のたびに買い込んで水餃子作っても良いかもしれない。
バリエーションもあるし(スープを野菜スープにすることも出来るのだ)、友達呼んでパーティやっても良いんじゃない? この指とまれ


いやはや、楽しい水餃子だった。
正確に言うと焼き餃子になるはずだった生餃子の運命をいたずらに弄んで作り上げた水餃子……とすると何だか悪人みたい、自分。


ま、とにかく、餃子の王将の生餃子で作る水餃子はアリです。
ちょっとしたネタにもなるし(どうも別に水餃子用があるらしいから余計に)、いつの日か同じ企みを抱いた方は挑戦してみても良いと思います。簡単ですし。


……と、ここで、親から返信が。



「アルミホイルでフタすればよかったのに」



ぬふぅぅぅぅ!!!