間違い電話
みなさんこんにちは。
割とコロッと気が変わるpechonです。
衝動買い、結構あります。
あと涙もろいです。
早い話、単純です。
絵を描いていたら、着信がありました。
「もしもし」
「あら、けいちゃん?」
誰。
受話器の向こうは見知らぬ声。
張りから言って、60代前後のおばあさん。
ちなみに、けいちゃんは(仮名)とします。
「あら?」
向こうも違和感を覚えているらしい。
「お掛け間違いではないでしょうか」
「おかしいわねぇ……孫に電話掛けようとしてね、この番号のはずなんだけど」
やっぱり、おばあちゃんってのは、孫に電話するものなんだなぁ。
自分のおばあちゃんも、よく電話をくれます。
「自分は1年以上前からこの番号ですけど……やっぱり、間違われていると思いますよ」
「すみませんねぇ」
関西人なら「お掛け間違い……」の時点で切っていてもおかしくないところを、きちんと言葉を添えてから切られました。
悪意も敵意も何も感じなかったので、まぁ軽いヒューマンエラーだと気にせず、作業再開。
着信音。
「けいちゃん?」
またか。
「すみません……また、間違ってます」
どう対応すればいいんだここは。
「おかしいわねぇ……確かに、この番号なんだけど」
「この携帯電話番号は……○○○○……ですけど、そちらのメモはどのようになっていますか?」
なんかテレフォンサポートみたいになってきた。
バイト経験ないけど。
「……○×○○……って書いているわねぇ」
あ、メチャクチャ惜しいけど、ひとつ違う!
「あの、さっき○×○○と仰いましたが、そこがこの電話番号と違いますよ。もう一度、確認しながら掛けられたらどうでしょうか」
「はぁ……すみませんねぇ」
決着。
さて、なんか調子狂っちゃったなぁ。
同一人物からダブル間違い電話なんて、ちょっと珍しいだろう。
しかしまぁ、おばあちゃん……全国規模で、みんな孫に電話か?
ま、何はともあれ、作品制作だ!
着信音。
「けいちゃん?」
ターキー!!(違う)
「えっと……また、間違ってます……」
正直、開いた口がふさがらない。
「あらぁ。おかしいわねぇ……ちゃんと掛けたはずなんだけど……」
なんか向こうもちょっとお馴染みさんみたいになってるし。
「すみません、もう一度お手元にある電話番号を読み上げていただけますか」
「……○○○○……ってなってるんだけど……」
アレ!?
さっきと変わって自分の携帯と同じ番号になってるよ!?
「ええっ!? それはこの携帯電話の番号と同じになってしまいますよ」
「でも、そう書いてるのよねぇ」
まさか。
「あの……もしかして、そのメモが間違ってるんじゃないですか?」
「そうなのかしらねぇ」
「一度確かめられたらどうでしょうか」
「本当に、すいませんねぇ……」
今度こそ決着。
それからはもう電話が掛かってくることがありませんでした。
4回目まではいかないか。さすが繰り返しの限度を心得ている。
つまり、あれだろ、吉本ってことだろ?(たぶん違う)
以上、全部が5分以内の出来事でした。
こんな短期間に間違い電話を喰らうのはさすがに人生初。
わーい変な体験しちゃったよ!
……って!
そんな場合じゃない!
絵を描かねば!
これから夜を徹して作品制作に取りかかります。
明日は1コマ目から数学のテストだけど、気にしない!
お時間はもう遅くなっておりますので、pechonの関係者各位はどうかくれぐれもお掛け間違いの無いようにしてくださいまし。
どんなオチだ。