ヴィシソワーズ

考えている事が行き詰まって、またちょっとショッキングな出来事もあって、頭の中で格闘したけどどうにもできず、なんだか体を動かしたくなりました。


そうだ、料理をしよう。


用事で外に出たついでにスーパーへ寄り、じゃがいも(メークイン)、牛乳、マーガリン、葱を購入。本当ならばマーガリンの代わりにバターを使いたかったのですが、棚に存在していませんでした。


ではこれから、大好物であるじゃがいものクリームスープ、「ヴィシソワーズ」に挑戦します!



まずは本を読みます。基本ですね。
何度か読み込んで、手順を頭の中にたたき込みます。
今回のテキストは『基本の洋食』(オレンジページ)を用いました。


それでは台所に立ちます。
じゃがいも4個の皮を剥き、4つ切り、そして厚さ5ミリくらいに切り分けていきます(いちょう切り)。切ったやつはボウルに放り込んで水に10分程度さらします。
その間に玉ねぎ2分の1を繊維にそって薄切りにします。
ついでに葱も切っておきます。


鍋にバター……は手に入らなかったので代わりのマーガリンを大さじ1、玉ねぎを放り込みます。小〜中火でしんなりとするまで、バターが染みこむように炒め、次にじゃがいもを加え、これまたバターが回るように炒めます。焦がさないように気を付けながら……。


水を200ml。煮立ったら灰汁を抜き、コンソメ1ブロックを放り込み、フタをします。
ここで両親との会話。


「厚鍋のフタがないんだけど」


「アルミホイルを使って」


……アルミホイルがない!


ちょっとピンチ!
しかし機転を利かせ、別の鍋の底をフタ代わりにしました。
やっといてなんだけど、いいのかな?


10分ほど煮込んだあと、じゃがいもが崩れやすくなっているのを確認して、火を止め、鍋の中の具だけをボウルに移します。


本来ならここでフードプロセッサー、なければ100歩譲ってすり鉢の出番なのですが、残念ながらどちらも持っていない自分は木べらとスプーンでひたすら叩き続けました。
どうしてもピューレ状にはなりません。ちくしょう。
キリがないので、20分弱頑張って決着。


鍋に戻し、加熱を再開し、牛乳を300ml投入します。
おお、色がそれっぽくなってきたぞ!
それでは、塩と胡椒で味を調えていきます。


バランスが取れたら火を止めて、中身をまるごとボウルに移します。
別の容器に水を張り、そこにボウルを置いて、中身をかき混ぜながら粗熱を取ります。
下の水がぬるくなってきたら入れ替えます。


冷めてきたら、ボウルを冷蔵庫、ないし冷凍庫に入れます。
今回は急いでいたので冷凍庫。
凍らないように注意です。
(ちなみに、このスープは温かくても美味しいです!)


待つこと約1時間半。
良い感じに冷えました!
容器に移し、盛りつけます。
本来ならディルなどを飾るところですが、そんな高尚なもの持ち合わせておりません。
代わりに葱! ネギ! 単に好物ってだけで、普通は寧ろ入れない方が良いかもしれません。
見た目にはまとまりますが……。




こんな感じです!



さて、味の方ですが。
……美味しいです!
自分で作っておいて、しかも初挑戦で言うのもはばかられますが、いやいや、普通に飲める味だ!
マーガリンにしたせいで、まとわりつくような油分のやらしさがほんの僅かに感じられなくもないですが、余程注意しない限り問題は無いでしょう。後味に悪影響がある感は否めませんが……。
塩と胡椒は高級品を使っているので、全体のバランスは良いです。でもちょっと胡椒が強すぎたかなぁ。
ピューレを使えなかったためスープがザラザラ(写真でも分かるくらいに!)してしまっています。これは好みですね。個人的には、やっぱりサラサラの方がいいや。
見た目だけでは正直、微妙と言わざるを得ないかな……。


ああしかし美味ぇぇぇ!!
ヴィシソワーズってこんなに簡単な料理だったのね。
誰でも作れて、しかも美味しい。
個人的には1番好きなスープ料理なので、これからガンガン作っていこうかな。
所要時間は作業にして約1時間。
フードプロセッサーがあれば20分弱短縮されます。
冷却のため全体のスパンでは約3時間。
あくまで目安ですが、参考にどうぞ。


大量生産してサークルに持ち込むのもアリだな……。
大きい鍋が欲しくなってきちゃいました。








ちなみに、盛りつけに使ったお皿はMIKASAのものです。
通販サイトはコチラ。
左上にある「Mikasa Classics」が好きー。