『A型自分の説明書』

前に、『B型自分の説明書』というネタ本を読んで、自分のことがあまりにも明記されていて思わず膝を打ちました。


その本はどうやら人気を博しているようで、続編が発表されております。


『A型自分の説明書』というやつです。
(せっかくなので以降も全部買ってレビューします)


A型自分の説明書

A型自分の説明書


この本の内容について。


これは、
うまく自分を説明したいA型の、A型の実態を知りたいA型以外のための、A型説明書です。


という名目で進められる、項目チェック型のA型解説書です。


A型。
B型の宿敵(勝手に思いこんでいる)。
ヨハンが目指した世界の終わりではきっとA型とB型が血肉の争いを繰り広げているでしょう。いや、ありえないけど。


そんなこんなで、B型の自分としてはちょっと相容れない気がしないでもないA型さん。
仲良くしたいけど、生理的な部分で折り合いが付かない気がするA型さん。
だけど、個人的には、愛しているし、愛し合いたいんだよ! A型さん。


まぁ、解説と言っても単純明快です。
○か×か!
はい! いいえ!


さて、載っている分から少しだけれど、並べてみます。
今回は自分と違う血液型なので、個人的経験から「ああ、確かにA型の人たちってこういう傾向あるかも」ってのをチョイスしました。つまり客観的評価に関する項目が多めです。
A型の人も、A型じゃないけどA型の友達・恋人がいる人も、レッツチェック!


□ 苦労性。「キレイに並べたものを端からグシャグシャにされてゆく」「分かりやすく説明したことを横からゴチャゴチャにされてゆく」
□ 「全然ヘイキ」なフリがうまい。
□ クセに、そのせいで悩むから全然ヘイキじゃない。あぁぁ、何でヘイキなフリなんてしたんだぁ……。
□ 常に360度、気を配るレーダーがついている。
□ 弱点を暴かせない。
□ いつも腹の底に何かを隠している。
□ 執念深い。ずっと忘れない。
□ 主張しないからナメられる。
□ 遠回し遠回し、回しすぎて真意が伝わってない。
□ 石橋を叩きすぎて割る。
□ そういうときは自分で慰める。ほおら、渡らなくてよかった。
□ と同時に後悔する。ずうーっと。渡ってたら今ごろは……。
□ 突発的なアクシデントで思考停止。
□ 整理整頓が得意。
□ お金は計画的に使う。
□ 上司や先輩を立てる。いえいえいえ、めっそーもない。
□ 小さなミスを深刻に反省。ハアアアァァァァァァァァ〜。
□ ノートを几帳面にとる。
□ から、「貸して」ってコピーされる。されてた。
□ ほんとはイヤだ。
□ 喜怒哀楽をコントロールできる。
□ でもコントローラーには「抑制ボタン」しかない。
□ 小包のテープはキレイに貼る。端っことか真っ直ぐ切りたい。折り目に平行に貼りたい。


さぁ、どうでしたか? みなさん、どれくらい当てはまりましたか?


え、ワタシ?



4つくらいかな。
前と比べて少なッ!!



まー、これは本当によく分析しているというかなんというか。
だしから煮込んだ濃厚B型人間にはさっぱり当てはまりません。
「何コイツ? こんなしんどい生き方してんの?」と思わなくもないです。
しかし自分が知っているA型の人たちを思い浮かべると「確かに、こういう感じだなぁ……」と思っちゃいます。


当事者以外が読んでも、なかなか楽しめるかと。
「苦労してるなぁ」と思わず涙がこみ上げてきます。
実際、自分が把握しきれなかった要素がいくつも。
えー、ホントー? って感じです。



A型の人たち。



悪口じゃなくて、正直に思うところを言えば、なんか常に若干の距離をとっているような気が。さいごのカギをもってしても開くことの出来ない扉を抱え込んでいるような。ここだけは墓場まで持っていくぞ、みたいな。逆に言えば離れすぎることもなく、そのあたり、そこはかとないスイスの香りがします。


そして、とても我慢強いなぁ、と。
多分よくわからないところで発散しているんでしょうけれど、公衆の面前では絶対に弱音を吐かない。多分無二の親友とか最愛の彼女とかの横じゃないと本心をこぼさないと思います。(でもそれは自分もかなぁ……)
すごい信念の強さで、どこまでもどこまでも伸びていきます。言い訳がましいですが、受験勉強は一番A型が性に合ってるだろうなぁと思ってますわ。
我慢できない自分としては「大丈夫ー?」「オレの胸に飛び込んできて良いんだよ?(きもい)」って感じでハラハラと見守っています。すっごい感情移入する。死ぬまで守ってあげたくなる。マジで。
可愛い以上に、儚い。


んでまた几帳面な人が多いのね。
カバンのスッキリさにはいつも驚かされるし(なんであんなに荷物少ないの)、気が付いたら色々整理してくれるの。 あれ? ここにあった書類どうしたの? え? ファイルにまとめて入れてくれた? それはそれは……。



だから、そういう細かい部分のスキルを鑑みて、個人的に奥さんはA型がいいんじゃないかとちょっとだけ思っています(妄想)。ていうか、主婦に一番向いているのはA型のはず。
でも性格面で絶対反発するところがあるはずなので、腹を割りに割って語り合い、ぶつかり合って、それでもお互いを信じられるくらいじゃないと恋人にはなれないと思います。それほどまでに、A型の人とは根本的な相性に問題があるような恐れを持っています(妄想)。
それならB型とかO型の人たちの方がよっぽど簡単にわかり合えるよー、と。実際今まで出会ってきた人たちは、BないしO型の人たちが一番素早く仲良くなれているような。
(いや、当然ですが血液型で人付き合いとか恋愛とかを決めてしまうわけでは全くないですよ!!)


だけど、A型の人たちが持ち合わせている、自分には到底持ち得ない「価値観」にとても惹かれたりします。
自分にない部分を見て妬むのは簡単ですが、それ以上に「見習わないとなぁ」と思わせてくれる。触れあう度に、自分では決して鳴らすことのない心の琴線が響くのを聴き、「そうか、こういう生き方もあるのか」とただただ感心する。
それは純粋に敬意に姿を変えていき、そういう人たちと一緒にいられることに誇りを感じる。
自分にないものを持っていて、それを分け与えてくれるような人は大好きです。尊敬します。
だからこそ、これからも自分と付き合って欲しいし、与えて欲しい。
こっちが何を返せるのか分からないし、持ち前のわがままさで随分と傷つけてしまっているのかも知れないけれど、それでも我慢して側に(もしかしたら一定の距離をとりながら)いてくれるのなら、ひとつでも彼らの繊細さを学び取って、向こうに還元していけたらなぁ、なんて思っています。


ということで、A型の人、今まですいませんでした。
ノンデリカシーで申し訳ない。(←多分こういうところだ)
でも、これからもお付き合いいただけると嬉しいです。
仲良くしてください!


この本を読んで、「もうちょっとA型の人を労ろう……」という気持ちになりました。
書いてある通りに大変な生き方をしているのなら、こりゃ誰かが支えてあげなきゃいけないと思います。
世の中の男子諸君はA型の女の子に優しくしてコロっといかせてやればいいと思います。
でも結局はカオと財力です。頑張れどちらもない自分!



未発刊の残る2冊、O型とAB型はどのようになっているのかなー。
当事者に読ませてやりたくて、今から楽しみです、ハイ。



あ、前にも言いましたが、あくまでこういう血液型のトピックは「娯楽」だと割り切っているので、変に「統計」とか「他の国では……」とかいうツッコミはご容赦下さい。あくまでエンタメで!